目次
この記事では、シャニマスの「結婚」がテーマのSSを紹介します。SS好きの方からおすすめを紹介してもらったものをまとめてみました。
紹介して頂いた読者の方のコメントなども記載しているので、そちらも参考に気になる作品があればぜひ一度読んでみてくださいね!
浅倉透とPの結婚式に呼ばれた樋口円香の話
何に怯えていたかは、もう分からない。
ライブ中に大失態したらどうしようとか、そういう不安だったかも知れない。
でも、そういう夜に必ず思い出す言葉があった。
『俺が、助けるよ。
……勝手に助ける』
『絶対、溺れさせたりしないから』
それは、あの人の言葉だった。
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ひどく眩暈がする。
なんだか気分が悪い。いや、気持ちが悪い。
読者コメント
浅倉とPが結婚した物語。言葉にできない円香の心情が切ない。
四月一日に一匙のスパイスを
扉の向こうからは見えたのはプロデューサーの顔だった。
その後ろには、事務員である七草はづきの姿もある。
事務所に来ていたアイドル達の顔が、外から戻った2人の方を向く。
プロデューサーは扉を開けて、はづきが事務所に入るのを待つ。
「おかえりなさいプロデューサー、はづきさん」
三峰結華が2人に声をかける。
「ただいま」
プロデューサーは手を挙げて結華に応えた。
「2人揃ってどこに行ってたの?」
読者コメント
エイプリルフールネタのお話。実際にありそうなシナリオでよかった。
Pが円香の結婚式を想像して号泣するだけの話
そんな言葉を聞いた事はあるが、まさかこの年齢で実感するとは思わなかった。
陽も落ちた夜の事務所で。
チェインに送られてきた動画を見ながら、プロデューサーはそんな事を思った。
『うぐっ、ひぐっ、うぅ、おめっ、おめでとう! 幸せになぁっ!』
泣いている。視線の先。画面の中。良く知る顔――と言うか自分自身――が泣いている。
先日行われた、友人の結婚式。そのお祝いの席。披露宴。
読者コメント
円香の結婚を想像して泣いてしまうPにほっこりした。
凛世「お帰りなさいませ、貴方さま」
住んでいるマンションの部屋の前に辿り着くと、鍵のかかっていない扉を開いた。
その音を聞きつけたのか、パタパタという足音と共に奥の部屋の戸が開かれる。
「……貴方さま」
エプロンを纏った紅い瞳の女性は、こちらを一瞥するとふっと微笑み。
「ふふっ、お帰りなさいませ……貴方さま」
「ああ、ただいま。凛世」
妻ーー杜野凛世はいつものように出迎えてくれたのだ。
読者コメント
同棲をするのに憧れを持たせてくれる作品だった。
P『俺、結婚するんだ。(大嘘)』 方クラVer.
じゅり「え?マジかよ…」
果穂と智世子、樹里が扉の入り口で驚いている。
一方で…
りんぜ「え……プロデューサーさま…」ガタガタ
夏葉「そんな…プロデューサー…」ガクッ…
凛世は目を点にして、華奢な身体をカタカタと震えさせている。夏葉の方は、膝を落としどこか遠くの方を見つめていた。
―――少し前―――
Pは事務所のソファーに座って仕事をしていた。暑いと嘆いていた智世子・樹里・果穂の三人に『コンビニでアイス買ってきて』と金を渡してから数分。事務所の扉が開きやってきたのは夏葉だった。
読者コメント
夏葉のストレートな好意の向け方が良かった。
霧子「結婚……記念日……?」
プロデューサーさんのスケジュール、毎月24日が必ずお休みになっている。
24日____。
プロデューサーさんにとって、大切な意味を持っているのかもしれない。
それがどうしてか気になって仕方ない。
わたしの知らないプロデューサーさん。
「____! 霧子?」
霧子「わっ……ご、ごめん。何だっけ……?」
咲耶「どうしたんだい、何か悩み事でも?」
恋鐘「具合でも悪いと?霧子」
読者コメント
Pの死別した妻と霧子の話。苦しみを乗り越える話。
xoxo/灯るこころを織っていく
灯織「け!?!?!?」
P「ああ、結婚だ」
灯織「どっ、どこかに血がついたりしたんですか」
P「それは血痕だな。だいぶ幸せからは遠いと思うけど」
灯織「植物の……」
P「それは球根だな。いや、まあ求婚はしてるけど」
灯織「程度の……」
P「それは結構だな」
灯織「そ、それで結婚なるものをどなたが誰とするんでしょうか」
P「いや、俺が灯織とする以外にないと思うんだけど……」
灯織「……?」
P「なんでそこで首をかしげるんだ……?」
灯織「もしかして、私ですか……?」
読者コメント
新婚同棲している二人の温かい雰囲気が伝わってきた。
恋と呼ぶには穏やかな
俺にとっての結華はいつまでも雨宿りとしていたあの日の女の子のままなのに、なにかが消えてしまったような気がして柄にもなく感傷に浸っている。
涙を零すほどの激情はない。ただ必死になにかを手繰り寄せている。
俺は今日、結華の結婚式に参列した。
新郎としてではなく、彼女のプロデューサーとして。
どこまでも筋の通った女性だった。
出演作で知り合った脚本家のことを好きになってしまったと打ち明けてくれたのは彼女がまだアイドルだったころだ。
読者コメント
全体的に寂しい雰囲気で切なくなる話だった。
恋鐘ちゃんがアイドルを引退する話
ライブは大成功だった。多くのファンが熱狂する最高のステージだった。恋鐘は今回は必死に練習したおかげもあり、全くミスもなく終わらせることができた。他のメンバーもとても喜んでいた。アンティーカは最高のメンバーだ。これからも、ずっと、アンティーカのみんなとやっていこう。自分はアイドルになるために生まれたに違いないと、恋鐘は革新していた。ファンとの交流会が行われるまでは。
「あっ、まみみだ~~~~!かわいい!!こっち向いて!!」
読者コメント
アイドルとしての夢ではなく一人の女性としての夢をかなえた話だった。
ふゆだけのモノ
指で固まった表情筋を解して可愛いふゆを作ると、ドアを開けた。
「ただいま戻りましたぁ。みなさんお疲れ様ですっ」
「おかえり、冬優子。寒かっただろ。何か飲むか?」
「はぁい。紅茶でお願いします」
キョロキョロと部屋中を見回して、誰もいないことを確認する。
マスクを外し、長いため息を吐いた。
「……あんた以外に誰もいないなら言いなさいよ」
「悪い悪い。改めておつかれ。ゆっくりしておいてくれ」
読者コメント
冬優子の目的のためなら手段を選ばない性格が出ててよかった。
担当ギャルが新婚生活の夢を見た話
自主練が終わったのは、夕焼けに事務所が赤く染まる頃。ガランと静まり返った無人のリビングがちょっと寂しくて、ついそんな独り言を漏らしてしまったんだけど──よくよく考えてみれば、冬優子ちゃんもあさひちゃんもそれぞれソロの仕事だし、プロデューサーだって外回りだと言っていた。そりゃ誰もいないハズだよね。あれ、でも、はづきさんもいないのは何で……と、首を傾げながらキッチンへ入れば、いつものミニホワイトボートに『七草:予定変更/外勤』と書いてあった。
「あ、そーゆーコトか」
読者コメント
愛依のかわいらしい部分を見れる良い作品。
市川雛菜がPに結婚を迫る話
P「……あ、雛菜か。うん、おはよう」
雛菜「ん〜……? プロデューサー、なんだか今日は元気ない〜?」
P「え? いや、別に何も……」
雛菜「ふーん……そっか〜」
P「ああ……って今日は学校がある日じゃないか!? なんで朝から事務所に……!」
雛菜「あは〜♡ 雛菜、今日は学校お休みしま〜す♡」
P「おいおい……! 学生の本分は勉強だろ、今から行けば……うん、まだ間に合うな。俺が車出してもいいから……」
読者コメント
ほんわかしつつもヤンデレ感がある雛菜が良かった。
田中摩美々(20)「プロデューサーってモテるけど結婚できなさそうですよねー」
P「………」
P「出会い系サイト……いや、さすがにまだこれは早いか」
P「まだまだチャンスはあるはずだよな、うん」
摩美々「とか言ってるうちに三十路に突入しちゃいますよー」
P「そうは言ってもな、最近は晩婚化が進んでいて、30代、ひいては40代からの恋愛も珍しいことじゃないらしいぞ」
摩美々「へぇー、そうなんですかぁ」
P「そう。だから俺も………摩美々、いつからいた?」
摩美々「『ちょっと休憩するかー』ってスマホを取り出して、おもむろに出会い系サイトを検索し始めたあたりからですかねー」
読者コメント
完全なPドルではないがなんだか初々しい雰囲気がある話。
だって俺と冬優子は結婚してるもんな
「………………へ?」「あ、いいなその反応。新鮮」
「うっさいわね。いつもだけど」
「元気だけが取り柄なもので」
「元気だけじゃ仕事は取れないわよ」
「でも元気がなければ仕事は取れないぞ」
「必要条件と十分条件って高校で習わなかった?」
「聞き覚えはあるな。あれは遠い昔のことだ……」
「何が始まるのよ。語るなバカ」
読者コメント
原作のPとは少し性格が違うがコメディで読みやすかった。
シャニP「結婚願望?」
甜花「千雪さん、おはよ……」
千雪「おはよう。甘奈ちゃん、甜花ちゃん」
甘奈「えっへへ~☆ 偶然だね、事務所に来るタイミング被るなんて!」
千雪「そうね。ふふ、なんだか嬉しい」
甜花「にへへ……甜花も……」
トコトコ
千雪「お仕事までにはもう少し時間あるし、事務所の中でおしゃべりしよっか。今日は美味しいお菓子持ってきたの♪」
甘奈「わぁ……! ありがとう、千雪さん!」
読者コメント
ハーレム物に近いが嫌な感じが全くない。