目次
この記事では、ウマ娘の「セイウンスカイ」のSS作品を紹介します。SS好きの方からおすすめを紹介してもらったものをまとめてみました。
紹介して頂いた読者の方のコメントなども記載しているので、そちらも参考に気になる作品があればぜひ一度読んでみてくださいね!
セイウンスカイの追想
一杯の牛乳と、まとめて買っておいた個包装の菓子パンをかじるだけ。睡眠を延長する上で、朝食の準備に割り当てる時間など無駄でしかないからだ。
魚焼きグリルを引き出し、じりと焦げた鮭の皮を見て、そう思う。
『一種のルーティンみたいなものだよ』
『ルーティン、ですか』
読者コメント
セイウンスカイが幸せになる話。心情描写が丁寧で泣ける。
セイウンスカイ「ああ、生きてるって感じ!」
がやがやと喧騒に包まれる休み時間のクラスルームで、同級生たちを眺める私――セイウンスカイ。
彼女らはみんな(少なくとも私よりは)人気者で、気付けばいつもまわりには(少なくとも私よりは)人がいた。
それをぼんやり遠目から、頬杖をついて眺める。
読者コメント
引退後の話。飄々としたスカイの裏側がしっかり描かれている。
雨模様エスケーピズム
君は振り向いて、言った。
私が今まで見たことのない、いたずらっ子みたいな笑みで。
『雨模様エスケーピズム』
一、
私はため息を吐いた。
視線の先、ガラス一枚隔てられた向こうの世界では、今日もしとしと雨が降り続けている。
読者コメント
落ち込むスカイが立ち直るまでの話。キャラへの理解が凄い。
青雲の空、駆け抜ける
そうか。もう、ここまでか──
「トレーナーさんっ!!」
勢いよく開かれた横開きの扉から、自分の担当ウマ娘──セイウンスカイが駆け寄ってくる。
読者コメント
死ネタ。心が強く突き動かされる文章。泣ける。
3000mを、隣で一緒に。
私…セイウンスカイにとっては、お昼寝するのに絶好の時期―――
の、筈だったのだが。
「ぐえぇ…。菊花賞のアンポンタンめ…。」
「…オイオイ、仮にもお前の目指す三冠路線なんだぞ。」
トレーナーさんが、呆れた顔でそう返す。
読者コメント
トレーナーと一緒に走る話。爽やかな読了感。
雲の上はいつも青空
特徴的なノックの音。二回素早く叩いて、遅れて一回。分かりやすいでしょ、とはにかんだ彼女の表情が脳裏に浮かぶ。
トレーナーは仕事の手を止め、鍵を開けて出迎える。
「どうもぉ」
にへら、と気の抜けた笑顔で立っていたのは、やはり――彼女、セイウンスカイだった。
読者コメント
スカイとトレーナーの共依存。キャラ解釈が素晴らしい。
セイウンスカイ「卒業式までトレーナーさんに好きだと伝えられなかった」
澄み渡るくらいに青い空。
よく晴れた高い空の下で、私はランニングをしている。
「私と同じ青雲~。今日は晴れて良かったな~」
走るリズムに合わせて私は歌う。
私の名前はセイウンスカイ。
今日は私の所属するトレセン学園の卒業式の日だ。
だけど私は今、学園には居ない。
学園から少し離れた廃校。
読者コメント
想いを伝えようと頑張るスカイ。甘酸っぱい青春を感じる。
セイウンスカイに関する強めの幻覚
私は、他者が嫌いだ。
他人が嫌いなのではなく、他者が嫌い。何が違うのか、と言われれば、そこには明確な違いがある。他人というのは、自分と関わりのない人、であると辞書に書いてある。一方で、他者というのは、自分ではない、他の人ということだ。
私は、他者が嫌いだ。
読者コメント
自己肯定感が低いスカイの話。レース描写が丁寧。
能あるウマ娘は蹄を隠す
才能があっても、生まれが悪ければ誰も注目してくれない。全く、腐った世の中だ。
何が実力主義の社会だ。結局、根底にあるものはその人物の歴史に目を配り、育ちがいいかで判断する。そのせいで報われない人間がいるということに、世の中はなぜ気付かない。
読者コメント
才能と血統の壁に挑む話。キャラの内面が魅力的に描かれている。
【セイウンスカイSS?】セイちゃん告白綺譚
彼女のコトを誰より理解し、一番に考えてくれるトレーナーと、愛すべきライバル達に囲まれた彼女は、夢であったクラシック路線を力強く走り抜いた。特に菊花賞で見せた独特な走りは、トリックスターという異名が相応しい見事な逃げっぷりで、しばらくプレスを騒がせていた。
読者コメント
疾走感があって笑える。特にレース実況が面白かった。
【ウマ娘】セイウンスカイSS 「んー……こっちかなぁ……。」
部屋で1人液晶とにらめっこしながらキーを叩く。
休日なのに何やってんの?と担当ウマ娘に見られたら言われているであろう格好になんとも情けなくなりながら作業を続ける。
「でも来週末のレース考えると今日終わらせないとめんどくさいしなぁ……。」
読者コメント
スカイとトレーナーのやり取りが微笑ましく、面白かった。
ゆらゆらりと雲は流れる
「平和だねぇ」
休日の昼下がり、セイウンスカイとそのトレーナーは長閑な渓流で釣り糸を垂らしていた。
周囲からは鳥のさえずりや水流のさらさらとした音が聞こえるばかりで、人の気配は感じられない。
現在二人がいるのはトレセン学園より三時間ほど電車で移動した場所にある森林の奥深くだ。
読者コメント
真面目なトレーナーとスカイがのんびりする話。癒やされる。
星雲を仰ぎ見よ
優良な遺伝子を持つ者どうしの子が強く育ち、そうでない者を置き去りにする戦い。
良血統とはいつから良血統なのだろうか。結果を出した者が居て初めて、良血統?それとも、もっと明確な判断基準がある?――分からない。
ただ1つ分かっているのは、強い者の子どもは大抵強い。
読者コメント
話の展開が上手い。レース中の緊迫具合や心情描写が丁寧。
セイウンスカイに弱みを握られた。
ウマ娘、という種族がこの世界には存在する。
頭に生えたウマ耳と腰から伸びている尻尾以外はほぼヒトと同じ外見を持ち、ヒトよりもはるかに優れた身体能力を誇っている。それがウマ娘という種族だ。
そんなウマ娘には専用のスポーツと言っていいものがある。ズバリ、レースだ。
読者コメント
スカイと訳あり用務員の話。スカイの言動が可愛い。
トレーナーは『青空《スカイ》』が見えない
読者コメント
視覚障害のある学校医がトレーナーになる話。描写がかなり丁寧。