この記事では、鬼滅の刃の「逆行」がテーマのSSを紹介します。SS好きの方からおすすめを紹介してもらったものをまとめてみました。
紹介して頂いた読者の方のコメントなども記載しているので、そちらも参考に気になる作品があればぜひ一度読んでみてくださいね!
泥中の蓮
多分、自分が一番長いと感じているのだろうと宇髄は思う。
夜明けが、一時間が、一分が、一秒が、気が遠くなるほど長い。
胡蝶しのぶ 死亡
善逸 上弦の陸撃破 重症
炭次郎、義勇、上弦の参撃破 意識保てず失神 義勇に痣発現
しのぶ、カナヲ、伊之助 上弦の弐撃破
行冥、実弥、痣発現
読者コメント
義勇さんと不死川が恋仲になる展開は、意外性と面白さがありました。
今度は義勇が やり直し
姉の蔦子が、義勇を守らんと押し込もうとしたその瞬間、知らないはずの未来を何故か知っていた義勇は、咄嗟に姉の手を掴み逆に蔦子を押し入れへと放り込んだ。
「義、義勇…??」
「もう二度と喪わないと誓った…。」
つっかえ棒代わりにその辺にあった竿をかけ、かつ姉が出てこないよう箪笥を戸の前に追いやる。
読者コメント
1話読了するのに30分以上。かなり読み応えのある作品でした。
ただ、ひたすらに。
明日、姉さんが祝言を挙げることになっていた。姉さんの幸せそうな表情に頬が緩んで笑っていた。姉さんは、『ずーっと、私の大切な弟よ。』、なんて言ってくれた。
悲鳴が聞こえた。
姉さんは俺に、隠れるように言った。俺は横隔膜が痙攣し、思いもしない吐き気に襲われていた。
何かが起こってしまう。
読者コメント
錆兎の仇を討ちたいという、義勇さんの覚悟の強さが伝わってきました。
我妻善逸の逆行
鬼舞辻無惨を倒すという悲願を、今この時、鬼殺隊は叶えたのだ。
疲れた、死ぬ、皆何処にいるの。なんで人の音が何処からもしてこないの。もしかして、
──俺以外皆死んだ?──
いや、まさかそんなわけないよな?
だって、炭治郎も伊之助もカナヲちゃんも、柱の人達も、俺の数億倍は強いよな?
読者コメント
主役は善逸で、ほとんどモノローグ。1話あたりサクサク読めました。
花は水と巡る
何が?と言えば説明は出来ないのだけど。
「「私の弟/姉さんはこんな子だったかしら?」」
と首を傾げるのは冨岡蔦子と胡蝶しのぶ。冨岡義勇には前世の記憶らしきものがある。
前世と言っても過去の話ではなく、今と同じ時代を刀を手に生き、志半ばで凍てつくように死んだ記憶が。
読者コメント
逆行+互いの人格が入れ替わるという、設定の上手さが光る作品です。
暁に燃ゆる随想
そんな事は、妻の死で十分に思い知った筈だ。
なのに…‥
なのに、何故、また繰り返した?
思い知ったのではないのか?
心が打ちのめされて、
墜ちるところまで墜ちて、
それで、痛い程に、思い知ったのではないのか?
何をしている?
腑抜けてる場合じゃないだろう?
読者コメント
愼寿郎の逆光話を選ぶあたり、作者さんのこだわりが伺えます。
何度生まれ変わっても
何処か高い所から垂れてきた細い糸。縄とは呼べず、紐と称するにも値しない。髪の毛筋一本にすら劣る、あんまりにも頼りない代物。そんな何の役にも立たない物を――気が付けば、俺はこの手にしっかりと握り締めていた。
なんでそんなことをしたのか――特に理由はない。
地獄の責め苦に飽きた訳じゃない。
読者コメント
上弦の陸が鬼殺隊士になる展開は意外性と面白さがありました。
逆行者
その時の彼の頭には今回は生まれつきあった痣が赤く染まっている。
すべてはあの時から始まった。
父の炭十郎が死んだ日であった。
彼はその顔を見て頭に痛みが走った。
自分の父が死ぬのは2回目だと。
自分は若くして死んでしまったのに、なんでまたここにいる?
読者コメント
逆行している事に気付いた炭治郎の行動は、個人的には面白かったです。
『善逸、お前は俺の誇りだ』
そう言ったのはトヨと言う名の女だった。
「本当なのか?」
問うたのは悲鳴嶼行冥。
盲目で体つきも細い男が、蝋燭の炎に照らされながら一筋の涙を流した。
彼は本当に悲しんでいるのだろう。
孤児を引き取って育てると言う生活のなかで、村人から喜捨として受け取った金銭は僅かばかりとは言え彼にとっては本当に大切な物だった。
読者コメント
獪岳と我妻善逸の新たな関係性が垣間見えた作品です。
雷の剣士、時間も世界も超越す
よく晴れている日の午後、男はふいに語りだした。
少し、昔話をしてやろう。
俺が此方に来ることになったあの日の事を。
あれは、今みたいに晴れた日だった。
その日は仕事も休みで、俺は自宅で寛いでいたんだ。
愛刀の手入れをして、続けて形見の刀の手入れをしていた時のことだ。
読者コメント
善逸のキャラクター性と逆行の設定が上手く噛み合った作品でした。
日輪が燃える
俺は前日に炭を売る為に山を下り村へと向かい、その日は知人の家に泊めてもらって、そして翌日に家に帰ると、俺の大切な家族が惨殺されてしまっていた。そして思い出した。
世界の秘密を。
自分の名は竈門炭治郎。
つまり、ここが【鬼滅の刃】の世界なのだということを。
読者コメント
三度目の人生に懸ける炭治郎の思いの強さが伝わってきました。
風は戻る
(自分は不幸だとは思った事はねぇ、でももしやり直しが出来るなら………何て馬鹿な話しはねぇよな)
こうして不死川実弥の生涯は幕を閉じた。
読者コメント
実弥の逆行話というだけでワクワクが止まらなかったです。
胡蝶しのぶの逆行
「師範!!」
ゴキッ
「!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「….!?」ガバッ
あれ…私..アイツに殺されたはずじゃ…
「!?」
体が….縮んでる!!??
どういう事それにここは何処!?
ヒュンッ
「!アガッ….!!」ドスッ
読者コメント
オリジナル設定も含め、作者さんの胡蝶しのぶ愛が伝わってきました。
今度は絶対救ってやる!
立て立てたて!
まだだ!まだ鬼舞辻はタヒんでない!
くそっ!手が足が思い通りに動かない!
あっ!炭治郎が、危ない…!
誰も気付いてないなら、俺が!
グシャッ
義勇「カハッ!」
炭治郎「義勇さん!」
伊黒、不死川「冨岡!」
善逸「冨岡さん!」
伊之助「半々羽織!」
読者コメント
義勇さんと伊黒の組み合わせはすごく新鮮に感じました。
鬼殺隊七不思議七番目
少女の目蓋に雨が落ちるー
『又、ダメだった』
少女は地に倒れ、えぐられたお腹を労わりながら
そう一つ呟いた。
『さよなら、15023回目の私……………』
その、一言は誰にも聞かれることなく
段々勢いが増す雨の後にかきけされていった。
読者コメント
時の呼吸は原作に出てきてもおかしくないクオリティーでした。