ウマ娘

やあ、僕はトレーナーだ。ポ○モンじゃない方。 今日はタキオンから呼び出しを受けている。昼休みの時間に理科室に来てくれ、と。 別に呼び出しがなくても彼女にはお弁当を毎日渡しているから昼休みには決まって理科室には行くが、わざわざ呼び出すってことはまあつまり……どういうことなんだろうか。皆目検討がつかねぇや。

トレーナー「なんでそんなもの作ったんだ…飲んじゃったぞ…」アグネスタキオン「いやぁすまないね、トレーナー君。惚れg…好感度を上げる薬を開発しようとしたら失敗しちゃってね」トレーナー「今惚れ薬って言ったろ。そんなもの開発しようとするなよ」タキオン「実はいろんな娘から頼まれていてね」トレーナー「誰だよそんなもの頼んでるの。

〜実験室〜トレーナー「なんだ？今度はマギー審司みたいな風になるのか？」タキオン「生憎そう言う感じのものでは無いんだ｡ま、飲んでみたまえ」トレーナー「わかった｡飲んでみよう」グイッタキオン「んで薬の効果なんだが｡」トレーナー「あぁ」タキオン「惚れ薬という感じでね」トレーナー「おいてめぇこの野郎」

「好感度眼鏡ならわかりますが・・・」トレーナーはアグネスタキオンの作った眼鏡を手にる。おっと、場所の説明を忘れていた。ここはトレセン学園、以上。どんなに作者がにわかでも、この説明だけで許される。読者諸賢はもう知っているからだ。これだから人気コンテンツの二次創作はやめられねえや！（書き手の屑）「その逆だよ。好かれている場合はマイナス表示がされるけどね」「ふーん・・・こういうのは嫌われ薬だと思ったんですがね」「ハーメルンだとまだ二番煎じで済むけど、Pixivでは別なんだぞ？もう何百番煎じなのもわからない・・・

タキオン｢さぁモルモット君、この薬を飲んでくれ｣タキオンは桃色の薬品を指すT｢また、か。今度はどんな効果なんだ？｣タキオン｢それは飲んでからのお楽しみさ｣飲み始めるとなんだかタキオンがニヤニヤしてる。そんなに面白い効果なのか？(ククク…アレは惚れ薬だ。飲んだらすぐに効果が出るはずだしそのままうまぴょいに

「ったく、人使いの荒い人だないや、人じゃないなウマ娘だな笑」タキオンに呼ばれ研究室に来たトレーナー田中一樹。通称田中トレーナー。(以降田中T)タキオンに呼ばれる用事とはいえば薬の被検体だろう。田中T「呼ぶだけ呼んどいていないって…」トレーナーは呆れる。田中T「おっ、あった。多分これだろ」ｺﾞｸｯガチャ

朝からなぜこうも汗をかかなくてはいけないのか。トレーナー寮と学園の中にあるトレーナー室の毎朝の通勤に、なぜこうも無駄に長い距離を歩いているんだ。どんどんと暑くなっていくような気がして上から照りつける太陽に向かって抗議の視線をぶつけてみるも、返ってくるのは痛すぎる光と熱だけだ。今はまだ6月だったはずだが

ガチャリ｢おーっす、タキオンいるかぁ？トレーナー特製弁当持ってきたぞぉー｣辺りを見回すが誰もいない｢あれ？いつもここにいるのになぁ…｣｢参ったなぁ、今日はかなり良い出来だから、その場で感想でも聞こうと思ったんだが仕方ないな…ん？｣机の上に怪しげな薬がある｢なんだこりゃ？今日飲む薬だろうか？｣

トレ「嫌われか…」トレ「まぁいい、面倒事になる前にさっさと帰るか」バン！トレ「ﾁｯ…」テイオー「ねぇ、トレーナー、契約解除して」トレ「わざわざ持ってきてくれるとは最高じゃねぇか」ｶｷｶｷトレ「ほらよ」ﾋﾟﾗルドルフ「私達とも解除してもらおうか」トレ「全員分してあるよ」ﾋﾟﾗトレ「んじゃ俺はグラブルの周回が忙しいから、ありがとな」

【トウカイテイオー】「ねえ…なんでキミなんかがまだいるの？」「ボクの夢は知ってるよね？無敗の三冠ウマ娘。その邪魔をしてるのが他でもないキミ自身だって、どうして分からないかなぁ。」「その証拠に、何なのさこのトレーニング表。こんな生温いメニューでボクの夢が達成できるなんて思ってるの？」「…は？ボクの負担を考えて？

俺はこのトレセンで3年間勤めているトレーナーだ！今日も張り切って行こう！と思っていたのだがーーーーーーーーーーーーテイオー「ねえ、契約解除しよ？」は？意味がわからない。トレーナー「どうしてだ？俺がなんかしたか？」テイオー「いや昨日ね、なんで君をトレーナーにしたのかなって思ってさ。考えたんだ。

ある日の朝、前日の仕事疲れで起きるのが遅くトレセン学園に遅刻しそうになった。正門を抜けてすぐに見覚えのある人物がいた。トレーナー「おはようスカーレット。こんな時間に登校なんて珍しいな。」彼女は優等生であり遅刻する事はなかった。そんな彼女が遅刻ギリギリで登校するのが珍しく声を掛けるとスカーレット「気安く話しかけないで。

菊花賞……ミホノブルボンさんの無敗三冠達成を阻止したライスに待っていたのは、歓声ではなくブーイングでした。 その日からです。 トレーナーさんが、お兄さまがライスにあまり会ってくれなくなったのは…… お兄さまはライスのトレーナーとして、今までトレーニングのメニューを考えたり、レースの出走登録をしてくれたり……

俺の名前は…全く思い出せないけどとりあえずここでトレーナーをやってる男だ。俺は霧の森ってところで██年閉じ込められていた。そんな変なところで長い間過ごしたのか人間離れした耐久力とあっちで培ったいろんな力が身についた。そんなある日、俺はタキオンに呼び出されたのだが…「アイツいねぇじゃん…実験多分実験させるつもりなんだろけど…」

「学園長おはようございます！」急に学園長室にトウカイテイオーが入ってきた「挨拶ッ！おはようだぞテイオー」「うん、あ、そういえばちょっとみてほしいものがあってこれなんだけど…」「承知ッ！どんなものだ？」その時衝撃が走り学園長の意識はどこかへと消えていった…目が覚めると椅子に手足を縛れ身動きができず

「……今日で専属契約は終了か」
エアグルーヴがぼそっと呟いた。
「長い間世話になったな。トレーナー」
自分とエアグルーヴは長きに渡って二人三脚でレースに臨んできた。トゥインクルシリーズはもちろん、ドリームトロフィーリーグまで。日々練習をし、生徒会の仕事を共にこなしていく毎日だった。今や顔を合わせない日などなく、お互いが日常の一部になっていた。

苦笑する会長の手にはカップ麺が鎮座していた。
「すまない、無性に食べたくなってしまってな。もう一つあるんだが一緒にどうかな？」
差し出されたカップ麺をしぶしぶ受け取る。
お湯を注ぎ三分待つだけのシンプルなものだった。
キッチンタイマーをセットして待つ。
……どうしてカップ麺が出来上がるまでの時間はこうも長く感じるのだろうか。

そうか、貴様もか……。
奇遇だな。私もなんだか寝付けなくてな……。
…………どけ。布団を詰めろ。
に、二度も言わせるな！……眠れないのだろう……私の体温を貸してやる。
………………………………………………。
……私の手の方が、冷たい、な。
…………悪かった。これでは体温など貸してやれん。自分の布団に戻──。

右手を怪我してしまい自分の手でアイシャドウを引けなくなったので、仕方なく代わりにトレーナーに塗って貰うことするが、しかしトレーナーが自分の頬に手を当てながら「じゃあ目を閉じて」と口にした瞬間、柄でも無く『まるでキスされる直前のような…』なんて乙女チックな妄想してしまったため、つい恥ずかしくなり

「カイチョー！」
能天気な声が、生徒会室に響く。
「テイオー！」
書類仕事に勤しまれていた会長も、顔を上げてすぐに応じる。そして私が
「コラ！会長はお仕事中だ！」
と叱り、もう一人の副会長”殿”はため息を付きながらどこかへ消える。いつもの何気ない日常だ。
「えぇー！ボク、会長とお話したいのにぃ！」
「ダメだ。会長は最近お忙しいんだ。」

エアグルーヴの担当トレーナーが事故で入院した。
まだ幼いウマ娘が本能のままに走り回り、勢い余って車道に飛び出し、あわやトラックに轢かれそうになったところを・・・たまたま通りかかった彼が助けたらしい。
幼いウマ娘に怪我はなかったが、彼は頭を打ち、未だに意識不明のままだ。
医者の見立てでは、明日突然目覚めるかも知れないし、一生目覚めないかも知れない。

トレセン学園の学生寮。そこで学生達の管理も行なっている生徒会のうち、副会長であるエアグルーヴは、門限違反者を注意する為……そして門限が過ぎた後に寮を抜け出す者を注意する為、寮の門前で待機していた。

特に、ここ最近は厳重注意すべき生徒が多くいる。その中の筆頭が、ダイワスカーレットだ。

「トレーナー、なんだその顔は？わざわざこの私が自ら出向いてやったというのに。相変わらず汚い部屋だな。やはり私がいないと貴様は生きていけないのだ。…私も人のことは言えないがな」

目にクマをつくり、土に汚れ、性格を表すかのようにまっすぐ切りそろえられていた髪はボサボサになっている。かつての栄光を知る人が見れば皆驚くようなその姿の中で、眼だけが爛々と瞬いている。

「…おい貴様、遅いぞ早くしろ」

「はいすいません。今行きます」

いつからだろうか、私とこいつがこんな関係になったのは

日本ウマ娘トレーニングセンター学園

通称トレセン学園

Eclipse first, the rest nowhere.

唯一抜きん出て並ぶ者なし
をモットーとし、レースに勝つ事を目標に全国から集められたウマ娘達が日夜トレーニングに励んでいる。

トレセン学園。

ウマ娘達を育成する教育機関である。

教育機関なのだから普通の学校のように勉強も行うわけだが、ここで特筆すべきはそんな普通の学校と同じようなところではない。

トゥインクル・シリーズに出走するウマ娘達を指導、鍛えるというところにあるだろう。

そうしたトレーニングの指導は教師ではなく、専属のトレーナーが行う。

最初はしつこい男という印象だった
それが時が経つにつれ私は彼に信頼以上の思いを寄せるようになっていた
最近の言葉でいうところ「チョロい」というものなのだろう
しかし私の思いは叶うことはない
彼への想いを自覚したころひとつの情報を耳にした、トレーナーに彼女がいるということを
生徒会に所属している以上有益か否か関係なく様々な情報が入ってくる

「……おい、待て」
まずい、今日の締切に間に合わない――夕暮れ時の廊下を理事長室へと急いでいたときのこと。
誰にもぶつからないように注意深く角を曲がり、再び駆け出そうとしたところで、私は見知った声に呼び止められた。
「これは貴様の書類か、たわけ」
振り返ると、いつの間に落としてしまったのか、一枚の書類を手にしたエアグルーヴがこちらに歩いてくるところだった。

俺はトレセン学園でトレーナーとして働いているものだ。
俺の担当は通称「女帝」と評されているエアグルーブだ。
彼女は非常にしっかりもので自分に厳しく他人にはとても優しい。。。（俺以外には）
最近、、いや昔から彼女は俺に対しては厳しかった。
「女帝のトレーナーとしての自覚があるのか！！このたわけが！！」

｢むぅ…｣

エアグルーヴは悩んでいた。

最近、いつも花を育てている花壇のそばに、猫が昼寝に来るようになった。

特に花にちょっかいをかけるわけでもないため放っていたのだが、その愛くるしい動きや寝顔にとても惹かれていた。

しかし、少し触ってみようと近づくと、エアグルーヴを恐れるかのように逃げていってしまうのだ。

トレセン学園は、アニバーサリー仕様のワインレッド色の装飾に変わっていて。その有り様は、装飾に気が付いたポニーちゃん達が

「まるで、結婚式の会場みたい」

なんて、うっとりした顔で話すぐらい。ハーフアニバーサリーの紺色の装飾よりも、結婚式の挙式会場のイメージに近かった。

特に、エントランスのワインレッド色の細長い絨毯は、バージンロードを思わせる仕様だ。

うーむ…これはどうしようか。
担当バであるサイレンススズカとのトレーニング終了後、俺は学園付近の商店街を訪れていた。
特にこれといった用事がある訳でもなく、暇つぶしがてらぶらぶらと歩いていると、とある和菓子屋さんが出しているのぼりに目がとまった。
『大福セール！！大福全品30%OFF！！』

トレセン学園は、ウマ娘が生徒の学園である。
そんな学園の中で、一人のウマ娘が廊下を歩いていた。
「何か面白いことないかな？」
そのウマ娘は、自身のトレーナー室に向かっている途中だった。空色の髪の毛のそのウマ娘がそんなことを思いながら歩いていると
「・・・ん？あれはトレーナーさんでは？」

私は変わった。
トレセン学園に入学する前は、周りから見下されて、バカにされてきた。
そんなヤツらを見返すために死に物狂いで努力して、走って、走って、走り続けた。
だけどトレセン学園のレベルは高かった。私が努力したくらいじゃ、ちっとも勝てなかった。

ピピピピピ……
T「…んあ…？もう朝か…。」
午前六時半。いつも通りの時間に目を覚ます。ベッドから出て顔を洗いに…
ドンッ！
T「痛ってぇ…こんなとこに本棚あったっけ…？」
オ「んっ…もう起きる時間か…。」
T「ああ、おはようオグリ。」
眠そうに上半身を起こし眼をこするのは、俺の担当のオグリキャップ。どこか抜けているところもあるが実力はトレセンでも群を抜いている。

トレセン学園のトレーナー業は激務だ。
———今日は久しぶりの完全な休日。
しかし、二度寝から起き昼飯を食べ終わる頃には、時刻はあっという間に午後2時を回っていた。
これで休日のほとんどが終わってしまったことが悲しいが、今日はこのままトレーナー寮にある自室に篭ってゆっくりゲームでもしようと思っていた。
ピンポーン

『すまんの。お主は死んでしまった』
なんか後光を受けたデッケェ影が語りかけてくる。
『自転車の運転中にウマ娘をやるなんていうバカな事をやっていて周りを注意しなかった所為で、ワシが選ばれし者を転生させようと発生させたトラック事故に巻き込まれてしまったのじゃ』

虚実に耽るエイシンフラッシュ
ずっと、あの光だけを見つめていた。
霧の向こう側、吹き荒ぶ風の向こう側。見通せない未来を見通そうとして、掴めない星を掴もうとして。伸ばした手のさらに先で、ただ煌々と瞬く光。
何度も、何度も、夢に見る。何度も、何度も、夢を見る。
止まらぬ足が重くとも。幼い想いが熱くとも。

「いけるか、カフェ？　今度こそ、影を追い抜けるといいな」
「はい……今日は体も仕上がっています。今度こそ、きっと……」
ここはトレセン学園。……からしばし離れたレース会場の地下。
先程パドックでの勝負服披露も終え、いよいよ初の重賞レースが始まろうとしていた。
そんなレース前、控室でトレーナーとマンハッタンカフェが二人、最後の打合せをしていた。

「あなたはだれ？」
目覚めた時、俺は俺を忘れていた。
どこかの部屋で、乱雑に衣類を積み上げて作ったように見える即席ベッドの上で、俺は目覚めていた。
「……俺は、誰だ？」
困ったな。
俺はいつから遺跡で発見される記憶喪失ヒロインになったんだ？
いや違え。
だいぶ混乱してるな俺。冷静になろう。

とある次元、とある時空、とある場所。
そこは魂の集積場であり、洗浄場であり、加工場であり、出荷場である真白い彼方。
はたして故意なのか、偶然なのか、バグなのか、それは全く以て判別しないが――
とある魂が、洗浄されず、ある特殊な加工をされて送り出された。
ある世界に、『ウマ娘』なる人種がいる。

俺は子供の頃から競馬が好きだった。
爺さん、父さん、叔父さん、兄貴、そして俺。我が家に生まれた男児は遠い祖先を含めて何故か皆して競馬にハマるという謎現象が起きていた。
1度不思議に思い爺さんに何でなのか尋ねてみたら、何でもうちの家系を辿っていくと1番最初の御先祖様が馬の調教師だったらしいので、御先祖様の馬好きが受け継がれているのだろうと笑いながら教えてくれた。

こんなのオタクみんな好きじゃん。
「ううん……違いますね」
トレーニングコースを走るウマ娘ちゃん達を眺めながら、独り言ちる。
彼女らの走る姿こそ、この世の何より尊ぶべきモノ。私のような愚物が彼女たちに違和を見出すのはおかしな話だ。
しかし、どうにもピンと来る子がいない。
勿論、ウマ娘ちゃんはウマ娘ちゃんで在るというだけで問答無用に尊いし推せる。

ウマ娘は激怒した。
かの邪智暴虐なる鬼畜トレーナーを廃さねばならぬと。
トレーナーは激怒した。
かの邪智暴虐なる鬼畜トレーナーを廃さねばならぬと。
トレセン学園は激怒した。
かの邪智暴虐なる鬼畜トレーナーを廃さねばならぬと。
だが、その怒りはたった一枚の大きな壁に阻まれていた。

「全く…私の買い物に着いて来れない用事を作るとわ。今度の実験では色々としてもらわないといけないな」
アグネスタキオンは久々に1人で外出していた。最近はトレーナーが一緒に外出して荷物係をしていたを今日も荷物係を頼もうとしたが珍しく用事があって断られてしまった。久々に1人で外出するのにモヤモヤしながら歩いていると…偶然服屋にいるトレーナーを発見した。
「おや？トレー…ナー…君？」

（えー……えっ、どういう事……？）
休日、街の方へ買い物に出かけていたナイスネイチャ。
自身の蹄鉄を選びに来て納得した買い物をした後のことであった。
時間は昼下がり、街中はランチタイムの人で溢れかえる。
ネイチャは昼は自室に戻るかそれとも食べて帰るかどうか悩んでいた時の事だった。
（……あれって……トレーナーだよね……その隣にいるのって……え？）

やあみんな僕の名前は柳村宗介（やなむらそうすけ）宗介と読んでくれ僕は今鎮守府で提督をしているんだがとても困ったことがある
ダダダダダダ
宗介「（あ、この走ってくる音は）今日の平和な時間もオワッたな」
???「提督ー♡」バーン←扉「ぐは…もっと丁寧に…」昇天
宗介「やめろこっちに来るn」グハ！

「もう契約解除してくれないか。」
俺は冷たくその言葉を口にした。五月下旬の金曜日の夕方、トレーナー室で二人きり。
時間も場所も人数も、なんらいつもと変わり無い。ただ、目の前の相手の反応は、普段のそれとは大きく違っていた。
「…どういうことだ、貴様。冗談ならばただではすまさんぞ。」

やあ、みんなこんにちわ。
俺はトレセン学園でトレーナーをしているものだ。
最近どうも担当馬の様子がおかしい気がする。
まあ気の所為だろうが。。。。
彼女と俺が出会ったのは今から三年前で俺がまだ新人だった頃だ。
その時から俺はシンボリルドルフと共に道を歩んできた。
彼女の努力が身を結び、二ヶ月ほど前に彼女は見事トゥインクルシリーズに優勝した。

卯月「お仕事したくないお仕事したくないお仕事したくないお仕事したくないお仕事したくない」
日本ウマ娘トレーニングセンター学園。通称トレセン学園の校舎の一室。そこには一人の青年、いや青年とは呼べない童顔の人間「環　卯月（たまき　うづき）」がいた。
卯月「卯月くんまだ19よ？ギリ20じゃないのよ？まだこんなに働かなくてもいいと思うわけですよ」

トレーナー君が、死んだ。
死因はどうやら肺がんだったらしい。余命5ヶ月のはずがたった1週間で逝ってしまったようだ。
私はただ1人で泣くことしかできなかった。
頭の中に沢山の後悔の念が頭の中を駆け巡る。
･･･あの時、トレーナーくんと手を繋げたら･･･
･･･あの時、トレーナーくんとハグできたら･･･

「ちょっと待ってよ〜」
私に向けて幼い声が飛ぶ
「もっと速く追いかけないと迷子になっちゃうよ〜」
私は私を追いかける弟に無邪気な笑顔を向けて煽るように声を出す
ここはよく遊びに来ている野原の真ん中あたり
ここままのスピードで追いかけっこを続ければ間違いなく彼は迷子になるだろう
そのぐらいここは広々した場所だ

学園生活はとてもいいものだ。仲間達と一緒にトレーニングやら勉強やらをし、時に笑い合い、時に泣きあう。理想的だ。
だが光があれば闇もある。それは光を手放す、『退学』だ。このトレセン学園では全国からよりすぐりのウマ娘達が集まってくる。
彼女達は誰しもレースで活躍するのを夢見ている。だが現実は甘くない、光を手にする者も居れば、手に入れられず闇に蝕まれる者も居る。俺はそんな闇の部分を担っている。

俺は自分の無能さに嫌になってきた。
彼女達は、凄すぎる……俺が教えなくてもちゃんと走る事ができる。
俺は……俺は……本当に必要なのか……
その時、俺の心が壊れた、嫌、砕けてしまった。
トレ「(ｺﾝｺﾝ)理事長失礼します。」
秋「お、どうしたんだい？雛トレーナー」
雛「俺…トレーナー辞めます。これが辞表です。」

ずっと同じ基礎練習が続いていた。
基礎基本こそが勝利への確実な一歩だということは私も重々承知していた。
しかし、既にホープフルSやクラシック三冠を取った私にとってはもはや時間の無駄であった。
「トレーナー君、キミのトレーニングメニューは無駄が多すぎる」
トレーナーは一瞬だけ驚いた顔をした。
「私にはもう無駄な練習ばかりだ。もう自分で全てやるから、明日から来なくていいよ」

順風満帆とまではいかないが、普通の人生
死んだ覚えも死に瀕した覚えもないが、何の因果かウマ娘世界に転生し、
ウマ娘になってしまった
「ウマ娘を育てる自信がない」
しかし生まれて間もなく、そんな理不尽な理由で捨てられて孤児院育ち
ご多分の例に漏れず貧乏な暮らし
幼いながらもウマ娘のとしてのパワーは健在で、
慢性人手不足の施設には重宝がられる

皐月の花が咲く。私ではなくあの忌々しい皇帝様の頭の上に。
ついにここまで来たんだという興奮とここまでてしまったというほんの少しの恐怖が胸の中でぐるぐるしている。
ここまで私は特段目立った成績を残すことはできなかった。
それでもトレーナーと地道にトレーニングを繰り返し、無理にならない程度の無茶を踏み越えてなんとかクラシック1冠目、皐月賞の出走枠を勝ち取ることができた。

私の名はシンボリルドルフ、今年度から中央のトレセン学園に入学したウマ娘だ。
ここに来た目的はもちろん、競走バとして名を挙げるために他ならない。
もとよりそう育てられた身だ、自分はレースに身を投じるのが当たり前だと思ったし、その才能があることも自覚していた。
ある種の責任感と言ってもいいかもしれない。それを差し引いても私は競走バになりたかった。

俺の名はアスカ。今年からトレセン学園でトレーナー業をすることになったものだ。
本来なら新人トレーナーは担当ウマ娘を見つけ出すためにかなりの苦労をするものだが、俺は縁故ですでに担当ウマ娘（それも超がつくほど優秀）が決まっているのでその心配はない。
しかし、それでいいのだろうか。
自分で将来有望なウマ娘を見つけ出すこともトレーナーとしての必須能力なのではないだろうか。
あとかわいくて巨乳のウマ娘とも雑談を交えながら仲良くなりたい！

皇帝シンボリルドルフが史上初の無敗の三冠を成し遂げ、英雄ディープインパクトが史上２頭目の無敗の三冠を成した。
人々は皇帝に言う「競馬に絶対は無いが、ルドルフには絶対がある」と…。
人々は英雄に言う「世界よ彼こそ日本近代競馬の結晶だ」と…。
しかしながら、彼らですら成し遂げられなかったクラシック「無敗の四冠」そして、重厚な扉で閉ざされた凱旋門をこじ開けたウマ娘が確かにいる。

目が覚めたら知らない部屋で眠っていたので日記を書こうと思う。
いきなり何を書き出すのかと聞きたくなるかもしれないが、これを書いている僕ですら現状頭が爆発しそうな勢いでパニックに陥っているのを理解してほしい。
さて、まずは日記を書くに至った経緯を順を追って書き出そう。
１．巷で話題のスマホアプリ『ウマ娘』を始めた。
２．夜遅くまで続け漸くクリア。
３．眠たくなって寝た。

ぬわぁぁぁぁぁぁぁんつかれたもぉぉぉぉぉぉぉぉん
俺の名前はSushiそれ以外でもそれ以下でもないぜ★
今現在私はA●EX にお熱中

働きづめで過ごした長い長い一週間が終わり、やっとゆっくり過ごせる土日が来ることを――

――その瞬間まで彼は心から信じていた。

いつも通りの彼の自宅――扉を開け、土間に足を踏み入れた彼が最初に見たのは、見覚えのある、というより見覚えしかない女性が二人。
クリーム色の艶を振りまく清潔なフローリングの上で、どちらも敵意を隠さずに睨み合っていた。

「ねえ、その話詳しく聞かせてよ」

中庭で休んでいると、近くを通りかかったウマ娘たちの会話が偶然聞こえてきた。普段なら声をかけたりはしないけど、話の内容が内容だけに口を挟まずにはいられなかった

中央競馬場。そこの観客席にはビッシリと観客で埋っており、観客の皆様は心を踊らしてその時を待つ。いや、観客席に集まった人だけではない。運良く観客席に入ることが出来た彼等だけではなく、観客席に入ることが出来なかった人達も同じだ。ある人は自宅のテレビを見て、またある人は飲食店や家電売場のテレビを眺める。ある人は仕事中とは言え仕事を中断してテレビを見る。だけど誰もが咎めない。当然だ、今日は最高のレースで最速が決まるその時なのだ。

最強のデビルハンターであったダンテは、その波乱に満ちた生涯に幕を閉じた。
しかしその魂はウマ娘なるものが存在する世界へと招かれる。
果たして、戦いの存在しない世界にダンテは何を見るのか？

雨が降っていた。

小雨ではあったがトレセン内のレース場ではウマ娘達が蹴り上げる土、水気交じりの泥が舞っている。

ある種の凄みを帯びた表情で、ターフを駆け抜ける彼女は、その泥にまみれて尚、美しく、そして目に焼き付いて離れなかった。

激動の生涯に幕を閉じたダンテ。

しかし、次に目を覚ませば、そこは『ウマ娘』なるものが存在する、戦いの無い世界であった。

果たして、ダンテは悪魔のいない平和な世界で何を見るのか？

マック「くっ！扉が頑丈で破れませんでしたわ！」

マックT「だ、大丈夫か！」ぴょいっ

ルドルフT「おいバカ！外に降りるんじゃねえ！」

マック「つ、捕まえましたわ・・・」

マックT「そこらから先は怪我が治ってからだ！病院に行って、それからうまぴょいだ！扉に突っ込むなんていう無謀なことをしたお仕置きも兼ねてな！」

トレーナー「おい、デュエルしろよ。」

ハヤヒデ「急にどうしたんだいトレーナー君。」

タイシン「チケットのバカが移ったんじゃないの。」

チケット「え、本当！ごめんなさい。トレーナーワタシのバカが移しちゃって！！」

トレーナー「いや、そんなわけないから。何となく遊戯王したいな〜って思っただけだから。」

時空の彼方からはるばると

20××年！トレセン学園はトレーナー不足に陥っていた！

主にうまぴょいとうまぴょいとうまぴょいのせいである！

愛が重バ場になったウマ娘たちにかなうわけもなかったのだ！

こうして毎年なんやかんやでトレーナーが一定数減っていく寿退社！

刑事部長室

右京「トレセン学園ですか・・・？」

内村「そうだ。お前たちはトレセン学園に向かい、そこで防犯講義、並びに学園の防犯設備の確認をしてもらう」

中園「暇なお前たちに、刑事部長からの直々の命令だ。光栄に思え」

右京「一つ、よろしいでしょうか？」

ふと違和感を感じて、空条承太郎は目を覚ました。

承太郎「ここは…どこだ…？？」

杜王町の吉良吉影の事件も終わり、いつも通りの生活が訪れた。

事件の後処理もすんだ為、今制作している「ヒトデに関する論文」を書いていた。

しかし途中で睡魔に襲われソファで仮眠をとっていたのだが……

いつの間にか知らない施設のベットに寝転がっていた。

突然だが私は今、襲われそうである。私に跨り見下ろす少女は美しい麻の葉文様の着物を身に纏い、頭にはまるで鬼のような角が二本……あ、これは耳なんですけどね。
ぶっちゃけ言うと、少女の正体は私の担当ウマ娘であるセイウンスカイで、彼女が着ている着物は昨年日本で一大ムーブメントを巻き起こした「鬼滅の刃」の人気キャラクターであり主人公の妹である竈門禰豆子の着ている着物を基としたもの。要はコスプレだ。

無事京都大学に合格した僕は府中から大津に戻ることにした。手始めに、トレーナー室と三鷹にあるパソコンや服を新居に送ることにした。

『パソコンはバラして緩衝材を入れた箱にぶち込むか』

ウマ娘たちに部屋を半ば強引に整理されたときに物の数と乱雑さが一気に減少したため、荷造りは思ったよりも簡単だった。

服は種類ごとに分別して入れたが…

単刀直入に聞く。俺の寮の部屋に勝手に入った挙句お宝本を全て捨てて代わりにウマ娘写真集に変えた後冷蔵庫を料理まみれにした奴は名乗り出ろ

俺の名前はイブキ現役の中学生だ。
今から自分の特徴を言っていくね。
俺は自分で言うとするなら、
別に身長が高くて、イケメンで、運動神経がめちゃくちゃいいという訳でもない。
身長はどちらかと言えば小柄。
顔は普通ぐらいかな？
運動神経はそこまで良いとは言えないかな？
ただ走りは人より速い自身はある。
一応これでも大会は出たことある。

それはいきなりだった。

やよい「発案ッ!!たづな、エレナトレーナーに契約解除ドッキリを仕掛けようじゃないか!!」

たづな「いきなりどうしたんですか理事長?ちゃんと仕事してくださいね??」

書類の山を整理しながら理事長室の椅子に座っている理事長と呼ばれた少女が突如机を叩き、横に立っている秘書 駿川たづなと呼ばれた人物が驚きながら理事長を見る。

「これより第1回トレーナーだけによる会議を行う」
一同「よろしくお願いします」
この会議はトレーナー同士で情報提供をする会義である。
「今回司会を務める○○だ。あらかじめ言っておくが今回の会議は全トレーナーが参加している訳ではない覚えとくように。早速だが見る限り欠席者が何人かいるようだ。誰かわかる人はいるか？」
「はい。まずライスシャワーのトレーナーは今回来れないと」

正確には『担当ウマ娘の好意を数値化するメガネ』さ。我ながら面白いものを発明してしまったものだよ、はっはっは！」
「なにわろとんねん」
朝５時、まだ朝日が頭すら出していない時間帯。
いきなりタキオンから電話が入り、彼女のラボに呼び出されたと思ったらこれだ。

日本ウマ娘トレーニングセンター学園。
全国から選りすぐりのエリートウマ娘が集っている此処では、個性的な面々が集まっているだけあって突飛な出来事を目の当たりにすることも少なくない。
中等部から入学したとある少女もまた、例えば広場のど真ん中で朝から夥しい数のドラゴン花火が炸裂してとうとう打ち上げ花火が上がりだしても「臭い」「うるさいなあ」と思い、後始末と犯人確保に奔走することになるだろうスタッフに同情しながら自身の教室に向かう程度には毒されている。

実況「スタートしました！みんなそろっていい出だしです！」
実況「200m進んでハナにいるのは4番○○○○○○」
実況「その後ろにいるのは2番○○○○〇」
解説「少し掛かっているようですね、落ち着きを取り戻せればいいのですが」
実況「後ろから5番目の位置にいた！1番人気『○○○○○○○○○』順調に運んでいます」

トレーナー(以下トレ)「皆さん、ご無沙汰しております。愛が重いウマ娘専属調教師のトレーナーと申します。今回攻略する愛の重いウマ娘はトウカイテイオー！
ウマ娘の2次創作ではなぜかしっとりとしていることが多い彼女。今回はトレーナーなら誰でも簡単に攻略できるオーソドックスな方法でしっとりテイオーを攻略していきます。まだ学生の彼女は、私の攻略に耐えることが出来るでしょうか？

「サイレンススズカに故障発生！故障発生です！」
あの日、私の脚は折れてしまった。第4コーナーの大ケヤキで速さに身体が耐えきれず折れてしまったと言われた。
でも、折れてしまっても希望があった。私の、大切な、大切なトレーナーさん。彼が真摯に寄り添ってくれてリハビリも順調に進み、絶望的とまで言われていたレースに出ることが出来たから。

皆の衆、始めまして｡いきなりだが俺はウマ娘の世界に飛ばされ、成り行きでトレーナーになっちまった｡
まぁこうなった経緯を猿でも分かるように説明してしんぜよう。つまらない毎日を泥のように沈んだ気持ちでドロドロと過ごしてた俺、ある日ひとつのアプリに出会う。
そう、何を隠そう「ウマ娘 プリティダービー」である。そこからはもう沼にハマった。楽しかったです｡魅力的なキャラが多すぎてもうやばい(語彙力)

爽やかさもクソもない生暖かくなった初夏の風が吹き抜ける夕暮れ時。
そんな中、オレは何度も急傾斜な坂道を往復ダッシュしているウマ娘を眺めている。
そう、オレは有望なウマ娘を輩出する超名門であるトレセン学園の一トレーナーである。オレがトレーナーを志したきっかけはただひとつ。
……かわいい女の子の苦痛や苦悶で歪む表情を間近で見るのがたまらなく大好きだからだよお！　そこに耳や尻尾がついていたら尚のこと最高！　フゥハアアアハハッハッハ！

少年は走るのが好きだった。
日差しを浴びて、風を切って、大地を蹴り上げる感覚がなにより好きだった。
朝起きて小学校へ行く前。放課後は日が暮れるまで。休日はリュックサックにおむすびとスポーツドリンクを詰め込んでひたすらに走り続けた。
数少ない友人からは「君はウマ娘でもないのに何故そんなにも走るのが好きなんだい？不可解だよ」と問われたことがあったが少年は答えられなかった。その問に対する答えは彼自身、まだ探している最中だったのだろう。

「トレーナー、なんだその顔は？わざわざこの私が自ら出向いてやったというのに。相変わらず汚い部屋だな。やはり私がいないと貴様は生きていけないのだ。…私も人のことは言えないがな」
目にクマをつくり、土に汚れ、性格を表すかのようにまっすぐ切りそろえられていた髪はボサボサになっている。かつての栄光を知る人が見れば皆驚くようなその姿の中で、眼だけが爛々と瞬いている。
堪えきれないといった様に靴を脱ぎ捨て抱きついてきたエアグルーヴを受け止めながら、どこで間違えてしまったのか、男は一人思案した。

「………………」
「………………」
トレーナー室にて。スズカとのミーティングも終わり、私はいつものように仕事に取り掛かっていた。
……スズカはいつもならそのまま走りに行ってしまうのだが、今日は何故かトレーナー室に残ったままだ。
カタカタとパソコンのキーボードを打つ私の指を凝視している。

シンボリルドルフは緊張していた。
レースの前ですら今ほど緊張しないだろう。副会長のエアグルーヴに淹れてもらった紅茶に何度も口をつけ、ソワソワと周囲を見渡す。
それは他の生徒会メンバーも同じだった。
レースの強さにしか興味を示さないブライアンも無言のまま座ったり、立ったりを繰り返し、女帝の名を持つエアグルーヴも書類仕事が手につかない様子だ。

「がぁぁぁ！また運ゲを外したぁぁぁぁ！！」
ウマ娘RPGはあの大人気アプリゲームの派生作品である。
待望のオリジナルキャラクターが作成可能になった上、恋愛に特化したシミュレーションパートではトレーナーとウマ娘だけではなく、ウマ娘同士の百合も実装されるなど多方面へのアプローチを強めている。
そして何より、本作のレースパートはアクション要素を満載した手に汗握る展開が多数待ち受けており、一般プレイヤーはおろか一部のRTA走者や視聴者からも絶賛される屈指の鬼畜ゲーとして有名になった。

私は、幼い頃から研究が好きだった。両親はほぼ放任主義だったので、気にせず研究をすることができた。 ある時、幼い私の元に、scp財団というグループから、研究費の提供と引き換えに私の作った薬のいくつかを頂きたいとの交渉を持ちかけられた。私は、研究の幅を広めるためなら資金が必要だと思い、交渉を受けることにした。

「気安く触らないでください」 　その日は朝からジョギングしてもすっきりせず、なんだか心の内で澱んでいた。いつものようにトレーナーさんが頭を撫でようとすると、拒絶の言葉と彼を払う私の手がすんなりと出た。いつもと変わらない調子で、だけど嫌悪感が滲む声音で。彼の驚いた表情とは反対に心が澄んでいくようだった。彼が謝るのを尻目に教室へ向かった。

全力で駆けるウマ娘の速度は時速七十kmに至る。それは公道を走る車よりも遥かに速く、そして衝突した際のダメージに関して言えば車以上だと言えた。 　なにせ車とは違いウマ娘という人型の高速物には、ぶつかることを考慮したセーフティが存在しないのだ。故に辿る悲劇は全身骨折、或いは即死。それがこの世界の常識だった。

俺は正気に戻った。 　それがいつかと問われれば三年間と言う長いようで短いトゥインクルシリーズを駆け抜けて、担当のシンボリルドルフと温泉旅行に行ってしばらくした後のことである。 　いや、そんな簡単に言えるような濃さの年月ではなかったんだけれど、過ぎてしまえばあっという間、喉元過ぎればなんとやら。

その言葉が、天使が口にした警告であるのか、悪魔が口にした誘惑であるのか、その時のアイネスフウジンには区別がついていなかった。 　 　一般市民の家庭に生まれたアイネスフウジンは、おおよそ裕福とは言えない環境で育った。母親と、自身と、2人の妹。父を除いて全員がウマ娘であるため、食費にかかる負担は大きかった。

“”””楽して金を稼ぎたい”””” 　 　皆そう思っている。ただ、普通は叶わないので、どこかで折り合いをつけて働いているのだ。少なくとも、俺はそう思う。 　 　そこで俺が考え出した人生設計は、さっさと一生分稼いで引退することだった。楽しくもない労働をさせられる時間を最小限にしようという次善策である。

「ちょっと、トレーナー。起きなさいよ」 「ん、あ、あぁごめんキング…」 トレーナー室に入るとトレーナーが顔を伏せて寝ていた わたくしはそんなトレーナーの肩を揺すって起こすと彼の身体がふらついた 「ちょっと!貴方体調が悪いんじゃないでしょうね?」 「すまん、なんか足元がおぼつかない…あ、やば」

無事京都大学に合格した僕は府中から大津に戻ることにした。手始めに、トレーナー室と三鷹にあるパソコンや服を新居に送ることにした。 『パソコンはバラして緩衝材を入れた箱にぶち込むか』 ウマ娘たちに部屋を半ば強引に整理されたときに物の数と乱雑さが一気に減少したため、荷造りは思ったよりも簡単だった。 服は種類ごとに分別して入れたが…

食事時になると、トレセン学園の食堂は多くの人でごった返す。　購買のおにぎりや惣菜パンで済ませる、自前で弁当を用意する、はたまた仲良しのあの子に作ってあげる。　空腹を満たす手段は数あるが、大抵の生徒と職員はこの食堂に足を伸ばすという選択肢を選んでいた。　何しろ、理事長自らがスカウトした腕利きの料理人が作る料理は絶品の一言に尽き、しかもそれらはおかわり自由。

そのウマ娘をはじめて見た時、朝露に濡れた花のようだと思った。硬く花びらを閉ざし、咲くことを拒む薔薇の蕾。　どうしてあの子はあんなに綺麗なんだろう？どうしたらあんなに美しく咲くことができるの？と大輪の花々を憧憬を宿した瞳で見つめる女の子。　小柄で華奢なシルエットはいつも何かに怯えるようにびくびくとしている。

メジロマックイーンは激怒した。 　今日、初の顔合わせとなる予定……だった、サブトレーナーが、約束の刻限から一時間も遅刻しているからである。 　 「遅すぎますわっ！　顔合わせのほかに、トレーニングの予定だってありましたのに……！」 　 　メジロマックイーン。チーム『シリウス』のエース……もとい、チームに残った唯一のメンバー。

　＃月＊日 　 　目が覚めたら知らない部屋で眠っていたので日記を書こうと思う。 　いきなり何を書き出すのかと聞きたくなるかもしれないが、これを書いている僕ですら現状頭が爆発しそうな勢いでパニックに陥っているのを理解してほしい。 　 　さて、まずは日記を書くに至った経緯を順を追って書き出そう。

マヤは早く大人になりたい。美人で色っぽい大人のオンナになりたいから、大人っぽくなる研究もしてる。　前にテイオーちゃんに「じゃあマヤノのトレーナーさんを参考にしたら？」と言われたけど、却下！トレーナーちゃんは確かに年齢的には大人だし女だけど、全然「大人のオンナ」じゃない。見た目も子供っぽいし、それ以上に中身がオコサマだ。

「トレーナーさん……私の髪、触ってみますか？」 「え？」 　私が投げかけた言葉に、トレーナーさんがキョトンとした顔を浮かべました。 　誠実で、かわいい人です。本当に、かわいい人……。 ◆◆◆◆◆ 　私がトレーナーさんのスカウトを受けて、3年が経過しました。

■ 　 　見上げた空は、いつだって快晴だった。 　 「……はぁ」 　 　雲ひとつ浮かんでいない、虚しい群青の景色。空っぽ、という言葉はきっと、こんな空を見た人が思いついたものなんだろうな、なんてことをトウカイテイオーは夢想していた。 　春一番の季節はとうに過ぎたというのに、頬を撫でる風は未だに強い。